引越しスタッフから見る「こんなお客さん(引越し現場)はうれしい」

楽な引越し現場

長いこと引越しの仕事をしていると、辛い現場や楽な現場、いろいろな現場で引っ越し作業を経験します。

今回は、今までに経験した現場の中で、極端に楽だったという具体例をご紹介します。

引越し荷物は麻雀卓だけ

引越しの荷物が麻雀卓一つだけだったことがあります。神奈川県から東京都に麻雀卓を届けるだけの仕事でした。

私は助手で、トラックの運転は社員ドライバーが行うので、実質建物からトラックへの麻雀卓の積み降ろしをするだけです。

トラックに乗っている移動時間がほとんどなので、ほぼ何もしないで時給が発生するおいしい現場でした。

届け先がやや反社の香りがする雰囲気でちょっと怖かったですが笑。

ワンルーム分弱の荷物で長距離引越し

これも移動距離だけ長くて、実質の作業はとても少ない現場です。

お客さんの学生風の男性はワンルーム住まいだったのですが、極端に引越しの荷物が少なく、布団一式と冷蔵庫、洗濯機、段ボールが5つ程度だけでした。

荷物の積み込みはスタッフ2人で15分程度で終わり、あとは神奈川県から愛知県までトラックの助手席に乗っているだけです。片道4時間程度?で降ろし先(新居)に到着し、また15分程度で荷物の降ろし作業は完了です。

その日は実質の作業時間は30分程度で丸一日の時給(1万程度)をもらうことができました。

所属していた引越し会社には、トラックの走行中、助手席では寝てはいけないというルールがあったのですが、そのときは社員ドライバーさんの厚意でずっと寝ていたので、寝ているだけで給料がもらえました笑。

美術品を運んで高額ご祝儀をもらう

ご祝儀について詳しく説明した記事でも書きましたが、マンションから近くの一軒家に美術品をいくつか運んだだけで、高額のご祝儀(チップ)を頂いたことがあります。

この現場もたいして労力も使っていないのに、さらにご祝儀まで頂き、時給が跳ね上がりましたね。でも、実はここのお客さんも若干、反社のかほりが…笑

お客さんが元引越し会社勤務

引越し現場で伺ったお宅のご主人が元引越し作業員だった時のことです。

一軒家の引っ越しで荷物は多かったのですが、ご主人が引越し会社に勤務した経験を持つ人で、全力で荷物の積み降ろしの手伝いをしてくれたことがありました。

しかも、素晴らしく仕事ができる人で、現役で引越しの仕事をやってもトップクラスのレベルであろう仕事振りでした。そのときは3人の作業員で伺ったのですが、ご主人がその3人を含めてもダントツの働きぶりでしたね。1人でプロの引越しスタッフ2人分に相当する位の動きをこなしていました。

もちろん、事前の荷造りは完璧であとは運ぶだけの状態がになっていたので、相当な速さで積み降ろしが完了したのを覚えています。

このときまだ私は引越しの仕事を始めて数か月だったので、お客さんから荷物を効率よく運ぶ細かなテクニックを色々教わってしまいました笑。

この例は極端ですが、お客さんが積極的に手伝ってくれる現場はとてもありがたいんですよね~。

引越し業者側(引越しスタッフ)からの視点で見るありがたい引越し現場の特徴

うれしい引越し現場

引越しスタッフとしての楽な現場としての傾向はやっぱり、

  1. 荷物が少ない
  2. 移動距離が長い(ドライバーはきついけど……)
  3. お客さんが協力的

この3点につきますね。当たり前ですが、この3点が逆になると辛い現場になります。

移動距離を変えることはできないし、荷物を減らすことは捨てたりしない限りはなかなか難しいですが、協力的な態度を取ることは誰でもできますよね。

荷物を運ぶのを手伝う必要はないですが、荷物について常に質問に答えられる(運ぶ荷物なのかどうかや、どこに置くかなど)体制をとっておいたり、作業員のそばで指示したりするだけで、スタッフはかなり助かります。これだけでもスムーズに積み降ろしができ、引越しのスピードを上がりますので、是非やってみてください。

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