引越しでお客さんが泣き出した!準備不足で追加料金が取られる?

引越しの準備不足で追加料金が取られる

引越し事件簿①……お客さん号泣事件

「う、う、うぅ……。(泣)」

ある3月の日のこと、3月といえば1年間でも最も引越しが集中し、引越し屋が大忙しになる時期です。引越しの現場に到着した私の耳に泣き声が聞こえてきました。

引越しでお客さんが泣いていた理由とは

引越し梱包

3月は、一つのチームが1日に5件ほどの引っ越し作業を行うときもある超繁忙期です(ちなみに通常の月では一日に2件が普通で、午前と午後の1件ずつです)。

その日3件ほどの引っ越し作業を終えた夕方頃、その現場に到着していたスタッフの応援(手伝い)でその現場に到着した私は、泣き声でその現場に迎えられました。

見たところ大学生風の’’男性’’が引越しスタッフの前でボロボロ泣いているのです。今風のおしゃれな感じの男性です。

状況を聞いてみると、その男性のお客さんは、梱包を自分で行うコースを選択していたのにも関わらず、引っ越しの準備をほとんどしていなく、これから引越しの作業を行うと、追加で料金が掛かるとうちのスタッフが伝えた、とのことでした。

その料金に驚いたのか、そのお客さんはまさに号泣に近い泣き方をしているのでした。

引越しの準備(梱包)を怠ると追加料金が取られる?

通常、自身で梱包を行うコースを選んだ場合では、段ボールに入る荷物は段ボールに入れて荷造りをしなければなりません。

そのお客さんは1LDKほどの間取りで、一人暮らしにしては多めの荷物でしたが、なんと段ボール2、3個しか荷造りしていませんでした。部屋には大量の荷物がそのまま置いてあり、キッチン、洗面所、風呂場も片づけられている様子はありません。

引越しの作業をしていると、たまに荷造りが甘いお客さんもいます。それでも精々8割がたは終わっていて、残りの2割程度の荷物を追加料金なしのサービスでスタッフが荷造り(段ボールに入れる)するということは良くあります。

ただ、今回のケースでは、あまりにも準備が出来ていなさ過ぎたのが追加料金を取ることになった原因です。

3月の超繁忙期で、もともとの引越し料金が高いです。その上、梱包料金が値引きなしで掛かります。とそういうわけで、近所への引っ越しだったのにもかかわらず、元の料金が6万円程度、追加で3万円程度の追加料金(梱包料金)だった記憶があります。

他の引っ越し現場で作業している他のチームがいくらでもいるので、その現場で時間を取られるわけにはいきません。スタッフが、追加料金を払うか、そうでなければ引っ越し作業自体をキャンセルさせてもらうとの旨を伝えたところ、そのお客さんは泣き出してしまったというわけです。

結局、泣き止んだお客さんは渋々、3万円程度の追加料金に了承し、引っ越し作業を行うことになりました。

その現場はたまたま近所にいたチームが合流し、3チーム(作業員計7,8人)で作業したので、荷造り、積み降し合わせて2、3時間程度で終えることができました。本来の契約では、作業員は2人の予定でした。

追加料金は妥当だったか?

こういうケースに初めて遭遇した私は、ボロ泣きしているお客さんに同情してしまい、何も追加料金をとらなくても……と思いました。

ただ、そのときの状況は時期的にも悪かったです。まだそのお客さんの後にも、フリー便(時間指定なし)の引っ越し作業が何件か残っており、時間が逼迫(ひっぱく)している状況下で、少しでも時間を節約したい時期なのです。

結果的には少し時間の空いたスタッフが追加で5、6人ほど作業を手伝い、その日のスケジュール通りの作業を完遂することが出来ました。我々のチームともう一つののチームが前の現場を予定より早く終えていたことが幸いしました。

まだ大学生くらいの歳で3万円は確かに痛いです(ただ、泣くほどのことかな?とも思いますが笑)が、作業に参加せざるをえなかった作業員の人件費を考えると妥当かもしれません。

追加料金を取られないためには

今回の話での教訓は、追加料金を取られないためにはしっかり準備をしようということです笑

自分で梱包するコースを選んだ場合、完璧に全て段ボールに入れる必要はありませんが、ある程度段ボール詰めが終わっていることが前提になります。

引越しの規模(間取りの大きさ)にもよりますが、スタッフが追加で5箱程度の段ボールをサービスで梱包することは日常茶飯事です。(注…スタッフや引越し業者によってその都度、対応は異なりますが。)

今回のケースのように、あまりにも極端に準備がされていないと、追加料金を取られてしまう恐れがありますが、追加料金を取られないようにしようとするあまり、神経質になって完璧に梱包する必要はありません。引越しスタッフが家に到着してからでも終えられる量だったら、他の荷物を運んでいる最中に一緒に作業をするということも可能です。

常識的な範囲で準備ができていれば、準備不足での追加料金を取られることはそうそうありません。

引越しスタッフ側からの視点では、やっぱり到着した時点で全てしっかり梱包されており、あとは運ぶだけという現場に当たるとうれしいものですけどね笑。

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